
こんにちは、sioriです。
我が家には10年以上前に購入したパイン無垢材のダイニングテーブルがあります。横幅150センチのテーブルに、同じ長さのベンチ、椅子2脚のセットで購入しました。
昔から気の家具が大好きでしたが、この天然無垢のパイン材のテーブルと出会って以来、さらに木の持つ味わい深さに惚れ抜いています。
今日は、我が家のダイニングテーブルとの出会いと購入に至るまでの話をしたいと思います。
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無垢のパイン材との出会い
当時、近くにとても素敵な家具屋さんがあり、前を通るたびいつも気になっていました。
もうそこは入口からして底ならぬアート感が漂っていて、とても気軽に入って行かれるような店ではなく、気になりつつも毎回素通りしていたのです。
…が、ある日、意を決してお店のドアを開け、中に入ってみました。
入ったとたん、古材やアンティークをあしらったそのシャビーで洗練されたアトリエに、外から見る以上の別世界的なオーラを感じ、他にお客さんの気配のない静かな空間を見渡しながら、「どうしよう…」とモジモジしていたら、奥から物静かな風情のオーナーが出て来ました。
私に気付くと、「いらっしゃいませ」と言いながらこちらへ近づいて来たので、特に何かを買うような予定はないこと、でもいつも前を通るたび気になっていたこと、木の家具が好きなことなどを話すと、オーナーもそれほど忙しくなかったのか、私に付き合って色々話をしてくれたんです。
木について、古材について、古いアンティーク家具について、物静かだけど熱く語るオーナーの姿に、「ああ、この人は本当に心から木の家具を愛しているんだな」という印象を持ちました。
特にパイン材の魅力について語ってくれたくだりに惹かれ、実際にパイン材の家具を触らせてもらい、その風合いや温もりに何とも言えない味わいを感じました。
これがパイン無垢材との出会いです。
無垢の木と、漆喰の壁、手作りの家具にこだわり、部屋という空間そのものを演出するのがオーナーの本来の仕事ということでしたが、テーブルひとつからオーダー出来るということで、いつかここのテーブルを買おう・・・と、そのとき心に決めました。
しかし、何しろ高い買い物です。おいそれと気楽に買えるものではありません。
ようやくお金も貯まり、決心も付き、夫の説得も済み、ふたたびその店を訪れるまでには、そこから3年くらいの月日が掛かってしまいました。
プロの視点とこだわりに感服する

実際に買うとなると、まずオーナーが我が家に部屋の様子を見に来ました。
部屋の広さ、他の家具との兼ね合い、動線、私たちの好みなど、プロであるオーナーが様々な角度から我が家に合った家具や空間の使い方などをアドバイスしてくれました。
正直、テーブルひとつ買うのにずいぶん大げさでは・・・?と思ったのですが、このオーナー、空間デザイナーという職人さんでもあるので、ただ家具を売るだけではなく、その空間に自分たちの売る家具がどのように生かされるか、という所にとてもこだわりを持っているのです。
最初は、部屋も狭いし、あまり大きなテーブルは置けないので、120センチくらいでいいかな、と思っていたのですが、オーナーが「それは違う」、「狭い部屋でも、大きなテーブルを置くべきだ」と主張されます。我が家のリビングだと150センチくらいがちょうどいいと。
でもそしたら狭い部屋がますます狭くなってしまう・・・と、及び腰の私・・・。
でも、オーナー曰く、
「狭い部屋でも、150センチのテーブルを置くことによってそこに150センチの空間が生まれる」 と。
そこで、再びお店に出向き、テーブルのサイズをいろいろ見せてもらいました。テーブルのサイズ感を知るには、実際にイスに座ってテーブルのサイズを体感するのがいちばん良いとのこと。
確かに、お店にある150センチのテーブルは、広くゆったりしていて心にもゆとりを感じるようです。イスに座ってテーブルを見回したときに、すごく開放感を感じました。
でも、120センチのテーブルは、やはりテーブル自体が少し小さいので無意識に体が狭さを感じるのか、150センチで感じたようなゆとりや開放感はあまりありません。
オーナーが言うには、部屋が狭いからと120センチのテーブルを置いても、部屋にそれほど大きな空きが出るわけでもない、むしろ部屋も狭い、テーブルも狭いと、落ち着ける場所がなくなってしまう。
でも、大きなテーブルは、それがあるだけで開放感が生まれる。たとえ部屋自体は狭くても。
実際に色んなサイズのテーブルを目にしながらその説明を聞いて「なるほど・・・」と納得しました。それに、その150センチのテーブルを自分の家の部屋に置けるのかと思うと、嬉しさがじわじわとこみ上げてきました。
結局、何度かの話し合いを重ね、テーブルと合わせてベンチと椅子2脚を注文。一か月後に納品となりました。
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お気に入りの家具と暮らす幸せ
購入してから10年以上が経ち、買った当初に比べると傷もだいぶ増えましたが、パイン材の風合いはそのままに、さらに経年の深みが増したように感じ、ますます愛おしいテーブルです。
大きさも実際部屋で使ってみると、150センチにして大正解でした。
家族で別の作業をしていても、この大きさなら無理なく共用できます。ホットプレートや鍋を置いてもぜんぜん余裕があります。
やはりあの時オーナーのアドバイスに従い、大きい方のテーブルにして本当に良かったと思っています。
そして、パイン材の手触りは本当に最高です。この心地よさは人を幸せな気持ちにさせます。無垢でなくては味わえない感触です。
無垢材の家具は一生モノ。これからも私の暮らしにはずっとこのテーブルが共にあると思うと、しみじみ幸せを感じます。
その後、引っ越しをし、リビングはもっと広くなりました。
その時に、またオーナーを訪ね、今度はリビング全体のトータルプロデュースをお願いしました。
カーテン、テレビなどを置く棚(壁から壁までの長い棚を作ってもらった)、ソファ、照明、キッチンのちょっとした工事などなど、オーナーのセンスで想像以上に素敵に仕上がり、とても満足しています。
この時はなんだかんだで数か月のお付き合いになりましたが、毎日がとても楽しかったです。オーナーの店で働きたい!と思ったくらい。
しかし、せっかく素敵にしてもらったリビングも、年月が経ちモノが増え、今では何だか垢抜けない部屋になってしまってオーナーに申し訳ない気持ちです…。
一度きちんと断捨離をして、またすっきり洗練されたリビングを目指そうと思っています。
余計なモノを排除し、オーナーに作ってもらった木の家具を生かして、もっと木のぬくもりを感じられるような部屋にしたいです。
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