
こんにちは、sioriです。
今朝の朝刊に「PMDD(月経前不快気分障害)」の記事が載っていました。
昨日、うつ病やパニック障害の記事を書いたばかりなんですが、新聞の記事によるとこの「PMDD」の症状がうつ病やパニック障害の症状にものすごく似ており、さっそく調べてみました。
やっぱり歩くのはいい!うつ病やパニック障害にウォーキングが効果あり!
PMDD(月経前不快気分障害」とは?
生理前症候群の「PMS」は女性のあいだではけっこう知れ渡った言葉ですよね。
生理の前になると、頭痛や下腹部痛、肌荒れ、むくみ、イライラ、不眠など、さまざまな不快な症状が起こるのがPMSです。
でも、「PMDD」や「月経前不快気分障害」という言葉は初めて聞きました。
PMDDとは、「不快気分障害」という名の通り、PMSと比べるとより精神的な面に強く症状が出てくるもので、PMSが「なんかイライラするなぁ~」くらいだとすると、PMDDはまるでうつ病患者の人のように「死んでしまいたい…」と思ってしまうほどひどく辛い症状に見舞われるのだそうです。
【スポンサーリンク】
PMDDであらわれる具体的な精神的症状
PMDDは生理がある女性の約5%の人に見られる症状だそうで、比率としてはそんなに多くはありませんね。
PMDDの具体的な精神的症状としては、以下のようなものがあります。
1.重度の抗うつ感、絶望感、悲しみ
2.情緒不安定、重度のイライラ感、抑えられないほどの怒り
3.不眠症
4.パニック発作
他にも吐き気や頭痛など体へ出る症状もありますが、中心となるのは上記のような精神症状です。
これを見ると、確かにうつ病の症状に似ているし、パニック発作が出るということはそのまま慢性的な「パニック障害」に移行してしまう恐れもあるのではないかと不安です…。
PMSSとうつ病の見分け方
PMDDとうつ病の見分け方は簡単で、これらの症状が出ても生理が始まって1~2日で症状が治まってくればPMDDの可能性が高く、症状が生理周期に関係なくずっと続くようであれば、うつ病の可能性が高いです。
それぞれ治療法が異なるそうなので、しっかり見極めることが大事ですね。
PMDDには漢方薬も効果的だそうで、なんと私の飲んでいる「加味逍遙散」もよく処方されるのだとか。(以前、一度やめたんですが、また最近飲み始めました)
PMDDも女性ホルモンの影響で出てくる症状なので、更年期障害への対処法と似ているんでしょうね。
【スポンサーリンク】
PMDDになってしまったら
PMSSは気分が悪いどころか、絶望感や泣いてしまうほどの悲しみに襲われるため、本人にとってはとんでもなく深刻な問題です。
家庭の主婦がそのような状況だと、同居する家族にも影響が出てしまいそうですね。
実際、家庭不和や、ひどい場合には離婚にまで発展してしまうケースもあるそうです…。
更年期障害も似たような症状が出ますが、 このPMDDにしろ、更年期障害にしろ、それほどまでに女性ホルモンというのは女性の体のみならずこころまで支配しているんですね。
特に私が気になったのが「パニック発作」です。
私は自分がパニック障害なので、パニック障害というものがどれだけ苦しいかよく分かります。
パニック発作は誰にでも起こり得るものですが、それを深刻に受け止め過ぎ、頭の中に「不安→発作」の回路が出来上がってしまうと、完全なパニック障害になってしまいます。
発作が起きてもあまり深刻に考えず、「今はこういう時なんだ」とあまり症状に振り回されないことが大事だと思います。
いったん回路が出来てしまうと、記憶を抹消でもしない限り、ぜったいに脳は忘れてくれませんから。
パニック発作自体は、このPMDDもそうですし、体調不良などでわりと誰にでもよく起こるものですが、それがパニック障害になってしまうと、体調に関係なく自分の脳が指令を出して発作を起こします。
これまでに発作を起こした場所へ行くと本能的に「ここは危険!」と察知し、「また発作が起こるんじゃないか…」と大きな不安が湧きおこってくるんです。
これがパニック発作の「スイッチ」。
自分の意思ではどうしようもないんですよね。
だから、タチが悪いんです。
最後に

新聞の記事によると、このPMDDによって「毎月生理前になると自殺したくなる」とか「子どもを虐待してしまった」などという人もいるようです。
それほどつらい症状なのですから、ひとりで抱え込まずに早めに専門医に相談した方がいいと思います。
PMS(生理前症候群)の場合は婦人科の受診が勧められていますが、PMDDの場合は、心療内科や精神科の方が向いているそうです。
でも今は女性専門外来を置いている病院も増えていますし、女性専門外来でPMSSを診てくれるケースも多いようなので、事前にPMDDを診てもらえるかどうか病院に確認するのがいいと思います。
いきなり心療内科や精神科に行くのに抵抗がある人は、婦人科や女性専門外来でPMDDを診てくれるかどうか聞いてみましょうね。
ちなみに私は更年期障害の影響はあるものの、パニック障害を何とかしたかったので最初から心療内科を受診しました。
結果的に処方されたのは更年期に効果のある加味逍遙散という漢方で、これがパニック障害にも効きました。
心療内科という言うと「うつ病」とか「精神疾患」というイメージが付きまとい、最初は抵抗があるかと思いますが、いざ行ってみると女性も多く来院しているし、今は明るい雰囲気のクリニックが多いので気楽な気持ちで受診できると思いますよ。
月経の前だけうつ病になってしまう女性たち―PMDD(月経前不快気分障害)を治す (健康ライブラリー)
それでは、また。
*ブログランキングに参加しています*
バナーをクリックして頂けるとうれしいです♪
↓
にほんブログ村